北海道天狗めぐり

"天狗"と名のつくピークや三角点をめぐる

2021.5.22【西興部】天狗山(482m)

f:id:Y_takahashi_Y:20210523115447j:plain今回は、国土地理院地図で「天狗山」と示されている三角点のないピークを目指しました

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↑今回のルート

カシミールで見たところ、お目当ての「天狗山」に取り付く林道の入り口は2カ所あり、いずれも複雑なカーブを描きながらピーク直下で繋がっているようでした

道道334号・中藻興部興部線を海側に向かっていき、右手に分岐する「一般農道」の青看板が立つ舗装路を道なりに進んでいくと、ほどなくしてダートな道になりました
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行けそうな場所まで、と車で進んでみると、
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地形図上で「鶴の沢川」と「フトロノ沢川」と示される2本の沢の出合付近でY字路になりました
向かって左手、「フトロ沢林道」の標識がある方へ進みます
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ほどなくして左上方に、ピーク直下へと続いているであろう林道の入り口が見えました
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が、駐車場所が無かったためそのまま直進することにしました

林道は奥へ行くほど荒れており、所々で深い窪みにハマって車の腹を擦りました
分岐から1kmほど進んだ辺りで倒木が道を塞いでいたため、少し手前の車1台停められそうなスペースまでバックし駐車させていただきました
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スタート地点から林道を200mくらい進むと、地形図だと大きな沢地形で示されていた場所は広場のようになっていました
道中の倒木さえなければ、駐車場所としてはここがベターでした

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思いがけず、左手に作業道跡があったので突入
しかしそれはすぐに途切れており、軽く藪を漕いで斜面を登ると…

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またまた思いがけず、標高228mで地形図上にない林道に出逢えました
林道は298mピークを巻き、天狗山ピークから北西方面に伸びる尾根のコルになった辺りで途切れていました

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写真左手から尾根凸(※注:尾根に突入)しました

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藪は薄く、高さもせいぜい腿辺りまでで非常に快適でした

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ギョウジャニンニクが群生していました
今シーズンはもう堪能していたのでスルーしました

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気持ちの良い尾根です

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また地形図に無い道が現れました
道幅からして林道跡っぽいですがこの下で途切れており、湿っぽい斜面にコゴミが群生しているのが見えました
写真奥に向かって進んでいくと、地形図上に破線で示される林道にたどり着きました

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ピークの方に向かって作業道が分岐していたので、突入
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これが例の「ヒグマ調査資材」でしょうか、近寄らないようにしました
作業道はここで途切れていたので、そのまま眼前のピーク目指して斜面を登りました

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10:38 「天狗山」ピーク

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まずまずな展望

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最近は専ら三角点ハントだったので、柱石のようなわかりやすい目標物がないと達成感が得られないのでは…と懸念していましたが、ピークは藪もなくそれなりに「登頂」感があって良かったです

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コキンバイかな、と思います

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長い地下茎から高さ15cmほどの細い花茎を出す多年草
葉はすべて根生で,長い柄がある
(略)時に緑色のまま越冬する
「新北海道の花(著・梅沢俊)」より

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オオカメノキの花がきれいに咲いてました
葉脈と実が個人的に毒々しい印象のある樹ですが、花は清楚です
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地面から無数の枝を出しているさまが南国っぽい樹を見つけました

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幹と葉の雰囲気でホオノキかと思ったんですが、そうだとしたらこんなにヒコバエ出してるものを私は初めて見ました

f:id:Y_takahashi_Y:20210525140722j:plainヒトリシズカ
花穂の先が2つに分かれている奴がたまにいます
「フタリヒトリシズカ」と名付けてみました(勝手に)

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林道からすぐ上の尾根にて
幹がくねくねしているのは雪の影響だという、ざっくりした情報を聞いたことがあります

f:id:Y_takahashi_Y:20210525141133j:plain新鮮なヒグマの気配はあまりありませんでした

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ダニ
下山後、服に付いていたり頭から落ちてきたりすることはしょっちゅうですが、噛まれたことが一度もありません

今回は林道歩きでピークまで2時間の想定でしたが、思ったより全然ヤブが薄かったので1時間で着けました

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地元の山ではツタウルシが毒々しい葉をテラテラと茂らせはじめる今日この頃ですが、幌加内の郊外ではまだエゾエンゴサクのお花畑が見られました